暑さも日々増していき、本格的な夏も到来していますね。
今回はシーラントについてお話します。
<シーラントとは>
汚れが溜まりやすくて虫歯リスクの高い奥歯の溝をあらかじめプラスチックの材料で塞ぐ処置を行うことで、汚れが溜まりにくくし、虫歯を予防するという方法です。
シーラントの材料の中には虫歯予防効果、再石灰化を促進する作用のあるフッ素が含まれているため、さらに虫歯予防効果が期待できます。
行うタイミングとしては、主に生えて間もない6歳臼歯や奥歯に行います。
生えたての永久歯や乳歯であれば保険診療で行うことができ、6歳から12歳頃までが目安になります。
<シーラント治療の流れ>
1.歯のクリーニング 専用のブラシを使って歯を磨き、表面をきれいにします。
2.歯の乾燥 しっかりと乾燥させ、唾液がつかないようにします。
3.酸処理 シーラントが歯にしっかり接着するように歯の表面を酸処理します。
その後、しっかり水で洗浄し再度乾燥させます。
4.シーラント剤の塗布 溝や小窩にシーラント材を塗布します。
5.硬化(照射) 光重合型のシーラント材は光を当てて硬化させます。
6.嚙み合わせの確認
以上です。
<メリット>
*虫歯になる可能性を減らせます。歯の溝は汚れがたまりやすい場所です。
特に生えたての永久歯は未成熟で溝が深いため、ケアをしないと虫歯になりやすいです。
また、生えたての永久歯は背が低く磨きにくいため、プラークが残りやすい環境です。
*歯を削らないため、痛みがありません。小さなお子様でも安心して処置ができます。
<デメリット>
*シーラントは永久的なものではありません。少しずつ劣化していき、欠けたり取れたりします。
メインテナンス時に欠けたり取れたりしていた場合は再度シーラントを行います。
欠けたままの場合は、段差になってかえって汚れがたまりやすい環境になりかねないため、
定期的のメンテナンスでのチェックがとても重要です!
*シーラントをしたからといって虫歯にならないわけではありません。
毎日のブラッシングも大切です。
お子様の虫歯予防を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
歯科衛生士 武村真樹
7月の診療予定
日曜日・祝日休診日
24日木曜日1日診療・ほか木曜日は午前のみ診療
31日木曜日休診
今月は「初期虫歯」についてお話しします。虫歯はミュータンス菌などの細菌が、砂糖から酸を作り出して歯を溶かすこと(脱灰)によって起こります。しかし、人体には生体防御反応が備わっているので、唾液の成分である程度修復(再石灰化)されます。 この、歯の脱灰と再石灰化を繰り返している状態を「初期虫歯」と言います。最近ではこのバランスが取れていれば、虫歯は進行しないことがわかってきました。 一昔前は、早期発見早期治療が推奨されていたので、「初期虫歯」は予防的に全て削って治療していました。しかし、一度削った歯質は戻ってきません。今は初期虫歯は口腔内を清潔に保てれば「初期虫歯」は進行しない場合があるので、経過観察にすることが多いです。 初期虫歯は歯が白濁したり、黒や茶色に着色することで発見されます。 当院では歯質にレーザーを当てることで虫歯の進行度を測ったり、レントゲンで虫歯の大きさを確認して、進行性の虫歯のみを治療することを心がけております。 また、定期検診のたびに要注意部や磨き方をご指導させていただいております。 皆様に少しでも削らず、綺麗な歯を長くお使いいただけるお手伝いができたら幸いです。 それでも、虫歯が進行してしまった場合でも、なるべく痛みの少ない最小限の治療を目指しておりますので、ご相談下さい。
歯科医師 相場奈緒美
6月の診療予定
日曜日休診
カレンダー通りの診療です
新緑の季節を迎え、新たな生活にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
今回はホワイトニングについてご説明したいと思います。
ホワイトニングとは、過酸化水素を主成分とする薬剤を用いて歯の黄ばみを取り除いて白くする施術です。
薬剤を歯に浸透させることで、歯に沈着している着色物質を分解して白くしていきます。
薬剤の濃度はさまざまで、家庭で使用できる低濃度の薬剤のほか、
医療機関でのみ取り扱いが可能な高濃度の薬剤などがあります。
薬剤を使用してホワイトニングを行うと、一時的に歯の表面にあるエナメル質が
脱灰(ミネラル分が溶け出す状態)するため、ダメージを受けやすい状態になりますが、
通常は唾液によってすぐに再石灰化(歯を修復する働き)が起きるため、
脱灰したままになることはありません。
「歯がもろくなる」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
そのように言われるのは、薬剤に対するイメージや施術後にしみる症状が出るからなど、
いくつか理由があります。
ホワイトニングに使用される薬剤には、過酸化水素のほか、過酸化尿素や酸化チタン、
チッ素などの成分が含まれます。
これらの成分は歯科医師の指示のもとで適切に使用されていれば、
歯に大きなダメージを与えることはありません。
施術中・施術後に歯や歯茎がしみる場合がありますが、
ホワイトニングを行う際は歯の表面を覆っている「ペリクル」というタンパク質の膜が
剥がれてしまうため、一時的に知覚過敏のようなしみる症状が出る方も少なくありません。
ペリクルの再生には12〜24時間ほど時間が必要で、再生されるまでは刺激を受けやすい状態になります。
そのため、ホワイトニングの施術後は、冷たいものや温かいもの、酸性のものなど、
刺激になり得る飲食物を避ける必要があります。
適切な濃度で薬剤を使い、正しい方法で施術を行えば、ホワイトニングのリスクはそこまで大きくなく、
安全に施術が可能です。もちろん、歯を弱くすることもありません。
最近は、日本製のものから海外製のものまで、インターネット上でさまざまなホワイトニンググッズを購入できますが、なかには薬剤の濃度や詳しい使用方法が記されていない製品も少なくありません。
ホワイトニングには、歯医者さんで行うものや自分で行うものなど、いろいろな方法があります。
薬剤を適切に使用していれば歯がもろくなるリスクの心配はほとんど不要です。
当院では病院で施術するオフィスホワイトニングの他、ご自宅で行うホームホワイトニング、
手軽にお使いいただけるホワイトニングgoの商品を取り揃えております。
今月末までキャンペーンを行なっておりますので、気になる方はこの機会にスタッフまでお訪ねください。
歯科助手 吉岡晴子
5月の診療予定
5月1日(木) 終日診療
5月8日(木) 終日診療
5月15日(木)午前診療
5月22日(木)午前診療
5月29日(木)午前診療
日曜・祝日休診
患者様各位
日頃より当院をご愛顧賜りまして感謝申し上げます。
当院は1992年の開院当初より現行の診療時間にて体制を整えてまいりましたが、
院長をはじめ、長年勤務しております職員の諸事情を踏まえて働き方改革を行い、
2025年5月より診療時間を改訂し、新体制をとらせていただきます。
この新体制によりご不便をおかけしてします患者様もあろうかとは存じますが、どうぞご了承ください。
スタッフ一同 今後も歯の健康を守っていくことに一生懸命邁進していく所存です。
新しい診療時間は以下の通りです
月曜日 午前9:30~13:00 午後14:30~19:30(最終受付18:30)
火曜日 午前9:30~13:00 午後14:30~18:00(最終受付17:00)変更
水曜日 午前9:30~13:00 午後14:30~18:00(最終受付17:00)変更
木曜日 午前9:30~13:00 午後 休診
金曜日 午前9:30~13:00 午後14:30~19:30(最終受付18:30)
土曜日 午前9:30~13:00 午後14:30~17:30(最終受付16:30)
日曜日 祭日休診
(2025年5月12日より)
4月になりすっかり春めいて来ましたね。新年度の始まりです。
ファミリー検診の勧め
【子は親の鏡】ということわざの通り、親の健康意識が」高ければ子も自然と健康を重要視します。
保護者と連れ立って子供が検診に足を運ぶことで、おのずと自分のお口の中の状況を知り、
興味をもちはじめます。歯ブラシの仕方も学び、『自分の健康は(お口の中)自分で守る』という
プロセスを育んでいくことでしょう。
当院では、虫歯、歯周病などの発生を防いでいくための診療を心がけております。
特に幼少期からの歯科保健指導の働きかけが、日常の習慣となり、健康意識の強化につながります。
今後の日本国民の健康を支える基盤になると考えております。
皆様家族お揃いで歯科検診を受診しましょう。
福増歯科医院 歯科衛生士 福増喜美恵