春に芽吹いた葉が青々と感じられる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 今回はお子様の前歯の生え替わりについてお話しします。
6歳頃に上の前歯が乳歯から永久歯へ生え変わったら、なかなか生え揃わず前歯がガタついたり、ハの字に開いて真ん中に隙間ができたりします。
これは真ん中の歯の軸がハの字になっているためで、この後順番に左右の歯と犬歯が生えてくる事によって 両側から押され開きが治ってくることがほとんどです。
この時期を「みにくいアヒルの子の時代」と言います。
この状態は異常ではなく、おおよそ70%のお子様に見られ、犬歯の生え変わりが終わる12歳頃には90%は自然に改善し、すきっ歯でなくなると言われています。
ただ、稀に他の原因で治らないこともあります。
・骨の中に余分な歯が埋まっている
・口唇の粘膜の筋が入り込んでいる
・舌を出す、指しゃぶりの癖
・左右の歯の欠如
など 過剰歯や欠損はレントゲンを撮って初めて分かることもあるます。
また生えたての永久歯は、歯の表面のエナメル質が弱く、虫歯菌の出す酸によって溶かされやすいため、虫歯の進行が早いと言われています。
ただでさえ一人で十分に歯磨きが行えない年代であるにも関わらず、磨き残しが多くなれば、虫歯のリスクも上がります。
生えたての永久歯が強くなっていくのには2~3年かかると言われています。 この間は特にむし歯予防を心がけましょう。
最終的に永久歯が生えそろうのは13~14歳頃になるため、普段の歯磨きとフッ素の使用のセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアの歯科検診を
おすすめします!ぜひご活用ください。
歯科衛生士 磯谷 美穂
5月の診療予定
日曜日・祝日は休診
5月2日・9日の木曜日は1日診療
5月16日・23日・30日の木曜日は午前診療のみとなります。
桜が花開き新年度を迎えました。新しい門出をお迎えの方おめでとうございます
たかが歯磨き…されど歯磨き ~幼少期からの習慣づけ~
歯磨きは乳幼児から生涯に渡り、日々行う健康行動で 人生80年のうちでは約7万回とも言われます。
その目的は日々増殖する健康を害する菌をハブラシ等で機械的に取り除いてむし歯 歯周病を予防することです
この歯磨きの行動が毎日どのように行われているかに よってその人の生涯の健康に大きく関わっていきます。
むし歯が好発する時期は学童期がピークで、 歯の交換期にあたり『乳歯・グラグラの歯抜けた歯の すき間・萌えはじめた永久歯』が混在するため、
画一的方法ではうまく磨けずに磨きにくい口腔内環境 であることなどが理由です。
歯周病についても歯と歯肉の境目をしっかり磨くことが 予防の大きなポイントですが…これもこの時期の ブラッシング訓練に大きく左右されます。
誰もが日々行う健康行動の歯みがきの中で幼少期から 学童期に自分で『みがける』『できる』という 体験を積み上げることで生涯の自己管理能力の育成に
つながります。 検診時に個々に応じサポートしておりますので 是非活用下さい。
歯科衛生士 福増喜美恵
4月の診療予定
4月の木曜日は全日、午前診療しております。
日曜、祝日は休診です。
初めまして。昨年5月より福増歯科の一員となりました、武村真樹と申します。
皆様のお口の健康のお役に立てる様に日々努力し、笑顔で頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は「エナメル質形成不全」についてお話いたします。
エナメル質形成不全とは? 歯はエナメル質や象牙質など、いくつかの組織によって構成されています。
エナメル質形成不全は、歯の表面にあるエナメル質が上手く形成できていない状態です。
歯が生えた直後から見られる白、黄色、茶色の変色で、歯の質が弱いためむし歯になりやすく、進行もしやすいのが特徴です。
場合によっては歯の一部が欠けた様になっていることもあります。また、刺激に対して弱くなり、知覚過敏の状態になることもあります。
6歳臼歯に多く見られますが、前歯や乳歯にも見られます。 原因は? はっきりとした原因はわかっていません。
考えられることとしては、歯が作られる時期(妊娠中~乳幼児期の間)に栄養不全や早産、発熱性の疾患や感染症、
内分泌異常などの全身的状態が影響して起こる場合や、乳歯の重度のむし歯、外傷などの様々な原因から起こると言われています。
歯が生えてきた時に、お子様の歯が元々変色していて心配されたり、検診等でエナメル質形成不全がありますと言われて不安になる親御さんもいらっしゃいます。
エナメル質形成不全といっても、程度は様々で、程度に合わせた対応が必要です。
対応について 軽度の場合は、フッ素塗布をし、歯の強化をはかります。ご自宅でもフッ素入り歯磨き剤の使用をお勧めします。
歯が大きく欠けている場合は詰め物や被せものの治療が必要ですが、成長に伴いかみ合わせなどが変化していくため、
成長が終わり安定してから最終的な治療になる場合もあります。 お子様の歯の事で心配な事がありましたら、お気軽にご相談ください。
エナメル質は歯が生える前に形成されるので、歯が生えてきてからエナメル質形成不全を改善することはできません。
むし歯にならない事を目標にします。そのためには歯医者での定期的な検診と、お家での適切なセルフケアの両方でむし歯予防をしていく事が大切です。
当院では、親御さん及びお子様自身でも正しくお口のケアが出来る様なサポートに力を入れています。
正しい知識を得て、エナメル質形成不全の歯でもむし歯にしないよう予防していきましょう。
歯科衛生士 武村真樹
3月の診療予定
3月7日(木)、14日(木)、28日(木) 午前診療
3月21日(木)1日診療
日曜日、祝日は休診
厳しい寒さとなる2月を迎えました。新型コロナウィルスもまた流行してきております。
皆様、感染対策に気をつけてお過ごしください。
さて、今回は洗口液の効果についてお話をしていきます。 近年テレビCMや広告などでもよく見かける洗口液ですが、
使用すれば汚れが落ちる、歯磨きの代わりに洗口液だけで大丈夫と思っている方がときどきいらっしゃいます。
洗口液はあくまで歯磨きの補助アイテムであり、歯周病や虫歯の原因となる歯垢そのものを落とすことは出来ません。
しかし、補助の役割として洗口液を使用するのは大変有効であり、虫歯や歯周病の予防のためにも積極的に取り入れていくべきだといえるでしょう。
洗口液の具体的な効果は以下の通りです。
・口臭予防
・口腔内の殺菌
・虫歯予防
・歯周病予防
・歯垢付着の予防 など
さらに、洗口液を使用することで歯ブラシでは届かない喉の奥や舌、頬粘膜などの菌も殺菌することができるため、
口腔内のトラブルだけでなく感染症の予防にも役立ちます。
洗口液といっても、フッ素配合のものや虫歯・歯周病予防ができるものなど、さまざまな種類のものがあります。
ご自身の合った洗口液を選ぶためには、まずご自身のお口の状況を知ることが重要です。
気になる方は歯科医院で医師や衛生士に相談することをおすすめいたします。
お家でのセルフケア、歯科医院でのプロフェッショナルケアに洗口液の習慣を加え、よりよい口腔環境を目指しましょう!
当院では歯科医院専売の洗口液 モンダミンハビットプロをおすすめしています。
こちらは、上記の効果はもちろん抗ウィルス剤が含有されており、インフルエンザやコロナウィルスの除菌にも効果があります。
当院のインスタグラムにて詳しく紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
2月の診療予定
2月1日木曜日 午前診療
2月8日木曜日 午前診療
2月15日木曜日 一日診療
2月22日木曜日 一日診療
2月29日木曜日 午前診療
日曜日、祝日は休診です
新年あけましておめでとうございます。
暖冬の穏やかなお正月となっておりますね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年早々に過激なフレーズで失礼いたします。
Floss or die?(フロスしますか?それとも死にますか?)
結構強い言い回しですが、アメリカではフロスはこのくらい大切な行いと知られています。
『フロスをしないで歯周病になってそれが原因で病気になり死んでしまってもいいですか?』ということです。
『口腔ケアをしっかりやらないと身体の健康を守れない』という認識は欧米やヨーロッパ諸国では当たり前の発想です。
当院では我が国でもフロス(歯間ブラシも含む)のある生活が当たり前になり、口の中をきちんとケアして誰もが自分で自分の健康を守ることが必然になることを願って発信し続けています。
特に幼少期からの習慣づけが肝心で、未就学児はおうちの方の仕上げ磨きにフロスをプラス、小学生くらいから糸ようじによるセルフケアをスタートさせ、10歳くらいから自分でフロスが使えるように指導しております。
過日も学校医の立場から、上作延小学校の5年生に向けての講演の中でこの話題をお話したところです。
当院での定期検診は、『自分の健康は自分で守る』健康教育の場と位置付け、歯みがきやフロス指導をしながら口腔ケアの大切さを個人のお口の状況に合わせてサポートしております。
特にお子様には半分以上の時間が歯科保健指導にあたり、学校では習わない生きる上でとても大切な健康教育の場として歯科衛生士を中心に取り組んでおります。
子供は日常的に身近な大人たちの姿から学びを得ます。
大人も子供も歯ブラシとともに歯間清掃をしっかり身につけて、自分の健康を守っていきましょう。
福増歯科医院 院長 福増久佳
1月の診療予定
本年度より木曜日も診療いたします。詳細はホームページ、Instagram、院内掲示にてご確認ください。
1月4日まで年始休暇 1月5日(金)より通常診療いたします。
1月11日(木) 1日診療
18日(木) 午前診療のみ
25日(木) 午前診療のみ
日曜・祝日は休診